水虫で死ぬことはあるの?内臓が水虫になることはあるの?
水虫が原因で死ぬことは、全く可能性がないわけではないようです。非常にまれなことですが、体力が低下している人は注意したほうがよさそうです。
水虫が原因で死んだ人がいる?
水虫で死ぬことは無いだろうとみなさん思っていると思います。しかし、実際に水虫が原因で死亡した人がいます。
死亡例は、戦後の報告で3例ですから、非常にまれであることが分かります。
死亡した方は白癬菌に対する抵抗力が非常に弱い体質だったと推測されます。
水虫が内臓をむしばむことがある?
白癬菌は皮膚の角質層を形成している「ケラチン」を餌にしています。ですから通常は皮膚に住み着き、増殖します。
手についた白癬菌が口から体内に入り込んだり、傷から血管に入り込むことは十分にあり得ることです。
人間には免疫機能が備わっているので、体内に白癬菌が入り込んだとしても内臓が白癬菌に侵されて水虫になるということはまずありえません。
しかし、水虫で死亡した3人の方は、内臓や脳が白癬菌に侵されてしまったのです。
水虫をかきむしったり、踵の角質がひび割れをおこしたり、皮膚が炎症を起こしてしまうと傷口から白癬菌が体内に入り込みます。体内に入り込んだ白癬菌は、リンパ液や血液によって運ばれていきます。
まず、大腿のリンパ腺が腫れあがります。白癬菌に弱い体質の方は白癬菌を自分の免疫機能で殺すことができないので、さらに全身に広がっていきます。
全身のいたるところに結節ができていきます。結節がひどくなり唇が腫れあがり、耳が取れてしまうこともあります。心臓などの主要な内臓や脳も白癬菌で侵されていきます。
やがて、身体のいたるところに穴が開いてしまい、穴からは膿がとめどなく流れていきます。そして、敗血症など致命的な状態に陥り死に至るのです。
恐ろしい話をしましたが、ここまで重症化したのは戦後たった3例ですから安心してください。
ただ、糖尿病の方は水虫を甘く見ないようにしてください。重症化した水虫が原因で足が壊死してしまい、切断したという人はたくさんいますので。