爪水虫とは?
「最近爪の色が悪いなぁ。」「爪に変な線ができている。」そんな爪の異変に悩んでいる人はいませんか?その爪の異変はおそらく「爪水虫」というものです。「爪水虫」の初期は痛みもかゆみもなく、放置しがちです。しかし、症状が重くなればなるほど完治するのが難しくなってしまいます。
爪水虫って何?
爪水虫は、その名の通り爪にできた水虫です。
「皮膚じゃない爪が水虫になることがあるの?」と、爪水虫になった人の多くは大変驚きます。
「いえいえ、爪は実は皮膚なんですよ。」そう伝えると、皆さんとても驚かれます。爪は、「ケラチン」という蛋白質でできていて、皮膚が角質化したものです。ですから、爪水虫の原因菌が入り込んで繁殖することは十分あり得るのです。
爪水虫の原因菌は「白癬菌」です。そうです。足などにできる水虫と同じ細菌です。
爪水虫になっている人は、ほとんどの人が爪以外の場所が白癬菌に感染しています。そこから爪の中に白癬菌が入り込んで爪水虫になるのです。
爪水虫になるのはなぜ?
爪水虫になったからと言って、初期の間は痛みやかゆみがありません。爪の色や形が悪くなるだけです。
爪水虫にかかっている人の約40%は60代以上です。「爪の老化かな?」などと思い込んで放置してしまうことが多いようです。
ただ、爪水虫にかかっている人は実は日本だけでも1200万人はいるようです。中には、若い女性もいるでしょう。美容が気になる世代の女性なら、爪の異変はいち早く気づくはずです。
でもまさか、自分が「爪水虫にかかっている。」なんて、思いもしませんよね。爪の色や形の異変を、やすりをかけて修正したり、ネイルでごまかしている人も多いのではないでしょうか。
爪には神経も血管もとおっていませんから、白癬菌に感染しても痛みやかゆみを感じません。それだけに、重症化するまで放置されやすいのです。
重症化すると、爪は白く濁り、分厚くなり、ボロボロと剥がれるようになります。分厚くなった爪が靴を履くと圧迫されて痛みを感じるようになります。そんな重症化した爪水虫は治りにくく、症状がよくなっても再発しやすく、完治するのがとても難しい状態になります。
そして、爪水虫の恐ろしいのが、「人に感染しやすい」ということです。
爪水虫にかかった爪の中には、白癬菌が溜まりこんでしまい、細菌の濃度がとても高くなります。爪水虫人が裸足や目の粗い靴下で歩き回るということは、白癬菌をまき散らしているのと同じ事です。
家族に爪水虫にかかっている人がいると、皆が水虫にかかってしまいます。そして、家族内でうつしあいっこをして、誰かが寛解してもまた感染するといういたちごっこになってしまいます。
感染経路は、家族だけではありません。
白癬菌は、温かくて湿った場所が大好きです。
プールや銭湯は、白癬菌が100%いるのだと考えていて間違いありません。そこでいつの間にか足の裏などに感染し、爪に入り込んで爪水虫になって行くのです。