「しらくも」は頭部にできる水虫!原因は?治療法は?
しらくもは毛髪が生える毛穴が赤くはれ上がり、脱毛が起こる病気です。原因菌は、水虫と同じ白癬菌です。いわば頭にできる水虫なのですが、治療方法が足などほかの部位の水虫とちょっと違うので注意が必要です。
しらくもの症状は?
頭皮の毛穴に白癬菌が取りつくと、毛穴が赤くはれ上がり、脱毛します。患部を中心にどんどん脱毛の範囲が広がっていきます。
毛穴から白癬菌が皮膚の奥深くに侵入してしまうと、患部が膿んでリンパ節が腫れます。悪寒や発熱などの全身症状を伴うこともあります。このように皮膚の奥に白癬菌が入り込んでしまった状態を「ケルスス禿瘡」と言います。
しらくもの原因は?
しらくもになる人は、足など身体の他の部分に水虫を持っています。もしくは、家族に水虫患者さんがいて、その方が白癬菌のついたてで患者さんの頭を触るなどして感染します。
また、ペットの水虫が飼い主に映るとしらくもになりやすいようです。
ペットが水虫!?と驚かれた方は下の記事をご覧ください。
tumemizumusinaosou.hatenablog.com
しらくもの治療は?
しらくもになったら、必ず皮膚科の診察を受けて下さい。しらくもは皮膚科で処方される内服薬でなければ治りません。
塗り薬は通常は使うことはありません。ケルスス禿瘡に塗り薬は絶対に使ってはいけません。塗り薬をぬることによって膿が外に出にくくなってしまい、かえって悪化させてしまいます。
しらくもにかかっている時の洗髪は?
しらくもにかかっている人は、「皮膚が炎症を起こしてはいけないから。」とシャンプーをすることをためらってしまうようです。しかし、洗髪の機会を減らす事によって、かえって症状が悪化してしまいます。
どの水虫も、治療は「清潔」が一番大切です。
しらくもにかかっている時は、皮膚はデリケートになっていますので、シャンプーは低刺激なものを選んでください。ベビーシャンプーと同等の低刺激で安全なシャンプーを選ぶと安心です。
洗髪は次の手順で行ってください。
- シャンプーをする前によく髪をお湯で洗い、水溶性の汚れを洗い流します。
- シャンプーを手に取り、しっかりと泡立てます。
- 頭皮を泡で包むように、指の腹で優しくマッサージしながら洗います。
- シャンプーをしっかりと洗い流します。
- コンディショナーやトリートメントは地肌につけず、毛先につけます。しっかりとなじませた後、軽く洗い流します。
- タオルドライをした後、ドライヤーで乾かします。洗い流さないトリートメントをつける時は、地肌につけず毛先になじませます。
しらくもの治療期間は?
しらくもは、頭皮の皮膚がターンオーバーし、白癬菌に侵されていない健康な皮膚に生え変わるまで続けます。
しらくもは完治まで最低2か月はかかります。しらくもにかかっているということは自分の身体の別の場所、家族、ペットなど、自分化自分の身近な場所に感染源があります。
しらくもの治療と並行して、感染源も治療を行わなければ、再感染してしまう可能性があります。
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