水虫は民間治療でなおるのか?
水虫には様々な民間治療があります。本当に効果のある民間治療なら、恥ずかしい思いをして病院に行かなくても済みそうですね。でも、民間治療は危険性も高く、その割には効果は期待できないものが多いのです。
水虫の民間治療にはどんなものがあるの?
水虫の民間治療は、薬が簡単に手に入らない時代に考え出されたものが多いようです。水虫の民間治療で代表的なのは次の通りです。
- 酢
- アロエ
- ニンニク
- 海につかる
- どくだみ
- 大根おろしの汁
- 重層
- クエン酸
酢やクエン酸、アロエは確かに抗菌作用があります。酢で洗ったりアロエをぬると皮膚の表面の白癬菌を退治することはできるかもしれません。
海につかると水虫がよくなるということから、塩水につけるという人もいます。海水が水虫に聞くという根拠は実のところ全くないのです。効果があったとすれば、海につかる前後に熱い砂浜を歩いて足の裏が乾燥したからではないでしょうか。
おすすめの民間治療はあるの?
民間治療の中でも、木酢酢やクエン酸は「効果があった」という人が多いようです。
ただ、水虫への民間治療は実はどれもお勧めしたくはありません。民間治療はかぶれをおこしやすく、水虫を悪化させる危険性が高いのです。
水虫の薬は何度も臨床実験を重ね、多くの人の皮膚にとって安全だということが証明されているものです。効果も、民間治療に使う成分の何十倍もの効果があります。木酢酢の成分を使っていたとしても、ただ木酢酢を足に塗るよりも何倍もの殺菌効果を白癬菌に届けるように改良されているのです。
民間治療で注意したいことは?
しかし、中には水虫で病院に行くのも薬局で薬を買うのも恥ずかしいという人もいるでしょう。病院に通っても症状にあった薬を処方してくれず、病院不信になってしまった人がいるかもしれません。
もしも民間治療に興味があって試してみたいのであれば、次の点に注意してください。
- 赤くなったりかゆみが出たり、皮膚に何らかの異常があらわれたらすぐにやめること
- 症状が治まったからと言ってすぐにやめないこと。最低でも3か月はつづけること
かぶれが起こってしまったら、足の裏なら歩くことも難しくなってしまうかもしれません。民間治療は皮膚に異常が現れる可能性があるということを覚えておいて、症状があらわれたらすぐに治療をやめて下さい。
皮膚の異常は、アレルギー反応なので、民間治療を始めて長い間経ってから起こる可能性もあります。
水虫の治療は、白癬菌に侵されている皮膚がターンオーバーできれいな皮膚に生まれ変わるまで続けなければ再発してしまいます。症状がなくなってもターンオーバーが終わるまでの最低3か月は治療を続けて下さい。もちろん、皮膚に異常がなければですよ。