爪水虫の症状と治療方法は?
爪に水虫ができることを知らない人は多いようです。でも、高齢者の5人に1人は爪水虫にかかっています。高齢者がかかる病気だと高をくくることはとても危険です。なぜなら、爪水虫はすでにある他の水虫が移り住んできたものだからです。白癬菌に感染する機械はとても多く、実はたくさんの人が知らないうちに水虫にかかっていて、いつの間にか爪まで侵されているのです。
爪水虫の症状
爪水虫は、急激に発症しません。爪の先や側面が白く濁ったり、爪の表面に白い線があらわれるといった小さな変化から発症します。
普段からマニュキアなどをしている女性ならば爪の異変にすぐに気が付くでしょう。でも、多くの人は足の爪に起きたそんな小さな変化は気にも留めません。爪には神経がないので、爪水虫の初期はかゆみなどの症状は現れません。そのため放置されやすいのです。
しかし、重症化すると爪全体が白く濁り、厚さが増し、変形していきます。変形した爪は靴を履くと痛み、歩くことも困難になります。
爪水虫の経過
爪水虫は爪水虫単体の病気ではありません。爪水虫になる前には必ず何らかの水虫に感染しています。夏になると症状があらわれ、冬になると落ち着く、といった季節性の経過をたどるうち、白癬菌がいごごちの良い爪という場所にたどり着いた末に発症します。
白癬菌が爪の中に入り込むときには、爪の先端や横からです。ですから、初期症状は爪の先端や側面の変色から起こるのです。
初期の症状を放置していると、爪の先からボロボロになって行き、爪の厚さが増し、黄白色に濁っていきます。
爪の肥厚、変形は、症状が進むにつれて爪の根元まで進んでいきます。
やがて、爪は原形をとどめないほど変形してしまいます。変形した爪は指の肉に食い込み、歩くたびに激しい痛みを感じるようになります。
爪水虫は感染力が強く、水虫に侵されている爪を触った手の爪にも感染します。
爪水虫の治療
爪水虫は、初期に治療をはじめればかなり高い確率で完治できます。しかし、症状をこじらせればこじらせるほど完治が難しくなり、治療期間も長くなります。
爪水虫の最も効果的な治療方法は内服薬での治療です。内服薬は皮膚科のお医者さんで処方してもらいます。
爪水虫の治療は、長くても2~3年かかります。内服もその間続ける必要があります。
内服薬に頼りたくない人や、病院に行く時間のない人は、市販の塗り薬で治療することになります。しかし、爪水虫を塗り薬で治療するのはかなり難しいことです。
なぜなら、爪の表面には天然のバリア機能があり、薬剤の成分が浸透しにくいのです。薬を選ぶときには、患部へ深く浸透するタイプのものを選ばなければ効果がありません。
爪水虫専用に開発されたものも数は少ないのですがあり、高い実績をあげています。爪水虫の治療には時間がかかりますが、できるだけ初期から、2~3年は治療を続ける覚悟を決めて根気よく治療していきましょう。