家族に爪水虫感染者がいたら!?うつされないためにはどうしたらいいの!?
爪水虫は皮膚の水虫よりも感染の危険性が高くなります。爪水虫から他の人へ感染する危険が最も高い場所はズバリ「家の中」です。「お父さんの爪が白くて分厚くなっている!!」ということに気付いたら、どうしたらいいのでしょう?
爪水虫の原因菌「白癬菌」の感染力
水虫は、「白癬菌」というカビの一種が角質層に入り込んで増殖することで発症します。白癬菌は「ケラチン」という蛋白質の一種を餌にして増殖していきます。
爪は、白癬菌が好むケラチンでできています。ひとたび爪に白癬菌が入り込むと、どんどん増殖していきます。だって、爪は白癬菌にとってお菓子の家のようなものなのですから。
白癬菌は接触感染で感染します。床などに落ちた皮膚の破片には、白癬菌が付着しています。それが他の人の足の裏などに付着すると、増殖を始めるのです。
ただ、白癬菌の繁殖力はそれほど強いわけではありません。
一つの白癬菌が皮膚に取り付いてから、角質層に菌糸を伸ばして増殖を始めるまでには24時間ほどの時間が必要です。
ですから、毎日お風呂に入って足をきれいに洗い、しっかりと拭いて乾燥させていれば白癬菌に感染するリスクはかなり減らすことができます。
「白癬菌」の好む場所
では、白癬菌はどんな場所に潜んでいるのでしょう。
人間の皮膚は絶えず新陳代謝を繰り返し表皮が剥がれ落ちています。剥がれ落ちた皮膚は、歩行などの振動で皮膚表面から剥がれ落ちます。
剥がれ落ちた皮膚片は細かく、目の粗い生地の靴下ならすり抜けてしまうかもしれません。
ただ、白癬菌はカビの一種ですから、他のカビと同様に繁殖するためには温度や湿度が必要です。温かく、湿った場所が大好きでそんな場所ならどんどん繁殖していきますが、乾燥したところでは感染力は弱まります。
家の中で白癬菌が最も住みやすい場所は「お風呂の足ふきマット」ですね。同じ湿った場所でも、バスルームは頻回に水を流すので、水に流れやすい白癬菌が住み着いている可能性は低くなります。
その他にも、スリッパや玄関マット、絨毯、こたつの中は白癬菌が潜んでいる可能性が高い場所です。
爪水虫を広げない対策
爪水虫の感染を家族に広めないようにするには、まず感染者がしっかりと治療をし、爪水虫を完治させることです。
ただ、爪水虫は治りにくく、しっかり治療を行っても完治までは最短でも1年ほどかかります。
ですから、完治までの間は家の中は裸足で歩かないようにしてもらいましょう。
家族も、感染者が完治するまでは、自分の身をしっかりと守る必要があります。
爪水虫に感染しない対策は次の通りです。
- 家の中では靴下をはくか、自分専用のスリッパ、ルームシューズを履く
- バスマットは感染者と別にする
- 床やじゅうたんの掃除を毎日行う
- 玄関マットの表面を毎日掃除する
- お風呂では足の指の間までしっかりと洗い、乾燥させる
- 感染予防効果のあるローションを塗る
家族の誰かが感染してしまうと、爪水虫の間の手からどんどん抜けられなくなってしまいます。頑張って爪水虫の感染を食い止めましょう!