白癬菌アレルギー(白癬疹)はコワイ!その原因は?症状は?治療は?
白癬菌アレルギーは白癬菌に対するアレルギー症状です。悪化すると全身に白癬疹が現れます。治療は通常の水虫の治療とは大きく異なります。
白癬菌アレルギーの原因は?
白癬菌アレルギーとは、その名の通り白癬菌に対するアレルギー反応です。
白癬菌は、通常であれば角質層の中だけに増殖します。白癬菌は生きているので、活動している間に代謝物を作り出します。
その代謝物が角質層の奥まで入り込み、血管やリンパ管の中に浸透していくことがあります。
白癬菌の数が多いほど代謝物は多くなり、血管やリンパ管に入り込む量が増えます。代謝物が増えると、入り込んできた異物を排除するための反応が起こります。
すると、白癬菌に対する免疫反応が過剰に現れ、白癬菌アレルギーの症状が出てくるのです。
白癬菌アレルギーは、水虫を放置していたり、治療が適切ではなかったことで起こります。
白癬菌アレルギーなのかどうかは、病院で調べます。トリコフィ珍反応という、アレルギー反応を調べる検査を行うと、白癬菌アレルギーによる白癬疹なのか、違うものが原因の症状なのか判明します。
白癬菌アレルギーの症状は?
白癬菌アレルギーの代表的な症状は、白癬疹と呼ばれる湿疹です。手足にできることが多いのですが、最も多く出現する場所は手の平と手の指です。
湿疹は粟粒のように小さな無数の小水疱です。手の水虫とは違い、アレルギー反応で起こっている皮膚の異常なので、他の人にうつることはありません。
白癬疹アレルギーが悪化すると全身に白癬疹が現れ、リンパ節が腫れ、激しいかゆみが起こり、時には高熱が出ます。
白癬菌アレルギーの治療は?
白癬菌アレルギーの治療は、素人判断ではできません。必ず病院に行ってお医者さんが処方してくれる薬を用量を守って使います。
水虫の治療はいったん中止し、白癬疹の治療を重点的に行います。主にステロイド剤を使用してアレルギー反応を抑えていきます。発熱を伴っているときは抗生剤を使うこともあります。
薬以外の治療方法は、日常生活での体調管理になります。
患部は低刺激な石けんを良く泡立てて洗い、刺激を避けながら清潔を保ちます。体力が落ちると免疫機能も低下するので規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけます。
白癬菌アレルギーが起こっているときは、免疫機能が乱れています。免疫機能を整えるには、乳酸菌をとるのが効果的です。
免疫機能は腸に集中しているので、腸内環境を整えると免疫機能も向上していくのです。