水虫を市販薬で治したい人に気を付けてほしいこと
水虫を治療する方法で、最もおすすめなのは信頼できる病院に通うことです。でも、「水虫で病院に行くのは恥ずかしい。」「忙しくて病院にいけない。」などの理由で病院にいけない人もいます。市販薬でも水虫を治療することはできますが、悪化させないよう、気をつけなければいけないことがあります。
刺激が強いものは避ける
市販薬を塗った時、スーッとする感覚を味わった方が「この薬効きそう!」と思うのではないでしょうか。
たしかに、スーッとしたほうがかゆみは治まります。
ただ、覚えていてほしいのが、「スーッとする」成分に白癬菌を殺す効果はないということです。
スーッとするのはメントールなどの成分です。メントールには冷却作用や消炎効果があるのでかゆみを抑える効果はあります。
一方で、強い刺激が皮膚に刺激を与え、かぶれの原因になることもありあます。
かぶれた皮膚は時間が経つとかゆみをおこします。そこに同じ薬を塗ると、皮膚が傷ついていることもありさらに強い刺激を受けます。かゆみは治まりますが、かぶれはさらにひどくなります。そして、かゆみも強くなります。
皮膚に異常が出たら使わない
市販の水虫治療薬を使うときに気をつけたいのは、炎症を起こしてしまい、悪化させてしまう可能性があるということです。
かゆみが強い時ほど、清涼感がある薬を選びがちです。また、刺激が強い方が、薬の成分が皮膚の奥深くまで浸透していると錯覚しがちです。
ヒリヒリした感覚が、「薬が効いている。」と思い込んで、余計頑張って塗ってしまいます。そして、かぶれが起こすかゆみを水虫が起こしているかゆみだと勘違いしてさらに薬を塗り続け、かぶれを悪化させてしまいます。
水虫の薬を塗っていて、赤くなったら炎症を起こしている証拠です。皮膚がただれてきたら薬にかぶれているのです。
皮膚に異常があらわれたら、その薬を使うのをすぐにやめて下さい。そして、できれば皮膚科にいってみてもらってください。皮膚科に行くことができないのなら、症状が治まるまで何もつけないで様子をみましょう。
どんなに高い薬でも、皮膚に一度異常があらわれたら、もう使うことはできないと思ってください。
かぶれは後から出ることもある
一度皮膚に異常を起こした薬がもう二度と使えないのは、アレルギーのせいです。
水虫の薬で皮膚がかぶれるのは、皮膚がその薬にアレルギー反応を起こしているからです。アレルギー反応は、どんなに時間が経っても同じ抗原が体に入ってきたら同じ症状を起こします。
アレルギー反応は、薬を使ってすぐに起こるとは限りません。アレルギー反応は、コップの水があふれるように、ある日突然起こります。
何か月も同じ薬を使っていて、かぶれるなんておかしい。
そう思って、かぶれを起こしていてもその薬を使い続けてしまう人が多いのですが、今まで大丈夫だった薬が数か月後にアレルギー反応を起こすことはよくあるのです。
症状が治まっても塗り続ける
市販の薬がよく効いても、症状が治まったからと言ってすぐに塗るのをやめてしまっては意味がありません。
白癬菌は症状を起こしていなくても皮膚の角質層に住み着いています。
皮膚のターンオーバーによって、白癬菌が住み着いている皮膚が剥がれ落ち、健康な皮膚に完全に生まれ変わった時、初めて「水虫が治った!!」と喜ぶことができます。
ただ、白癬菌がいなくなったことを目で見て確認することはできません。
「水虫の症状が納まって、さらに最低3か月は薬を塗り続ける」
これをしっかりと実行することが、水虫に勝利するためにはとても大切なことなのです。
まとめ
水虫の市販薬は、効果を実感しやすいように清涼感などの刺激を加えているものが多いです。その分、かぶれやすいと思っておきましょう。
皮膚に異常があらわれたら、それはアレルギー症状です。アレルギー症状は、薬を塗り始めてから数か月後に現れることもあります。
皮膚に異常があらわれたらすぐに使うのをやめましょう。そして、その薬は2度と使わないようにします。
良い薬に出会えたら、症状がなくなっても最低3か月は塗り続けるようにしてください。
皮膚に合わないときは全額返金してくれるお薬があると安心ですね。
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