夏になると毎年水虫になるのはなぜ?
夏になると必ず足がむずむずかゆくなる。なぜか毎年夏になると水虫に感染してしまう。サンダルを履きたい季節なのに恥ずかしくてはけない!そんな悩みを抱えている方も多いのでは?実はその悩み、「夏だけ水虫になる」という誤解から来ているんです!
夏だけ水虫になることは無い
水虫は白癬菌というカビの一種が皮膚の角質層に広がっている状態です。
カビは湿度と温度が高い場所が好きですよね。カビの一種である白癬菌も同じです。高温多湿の状態になると、どんどん活動を活発化していくのです。
高温多湿の状態とは、ずばり「日本の夏」ですね。
夏は白癬菌にとって最も過ごしやすい季節です。夏になると白癬菌が増殖をはじめるので、皮膚がジュクジュクしたり、かゆくなったりといった水虫の症状があらわれます。
そして、秋になって湿度が下がり、冬になって温度が下がると白癬菌は活動できなくなり、水虫の症状は治まります。
でも、治ったわけではないのです!
白癬菌は角質層の中で「冬眠」状態になり、次の夏を待っているのです。
そうです。毎年水虫に悩まされる人は、水虫に毎年かかるのではないのです。水虫の原因菌白癬菌はずっと自分の足の裏にいて、夏ごとに活動範囲を広げているのです。
毎年水虫が再発するという人は、年を追うごとに水虫の症状がひどくなっているのではないでしょうか。水虫はカビですから、住み着く時間が長ければ長いほど広く深く広がって行くのです。
水虫の治療は最低1年は続けましょう
水虫の治療は、水虫の活動範囲をできるだけ狭めた状態で封じ込め、新陳代謝で白癬菌が住み着いている皮膚が剥がれ落ち、白癬菌に侵されない健全な皮膚に生まれ変わるまで続けなければ意味がありません。
水虫にかかっている人の多くが、爪まで白癬菌に侵されています。爪の状態をよく見て下さい。白く濁っていたり、不自然な線ができていたりしませんか?
それは、爪水虫という状態です。
爪には神経がないので、かゆみなど水虫特有の症状は起こりません。しかし、爪のなかは白癬菌が増殖しやすく、ひとたび爪に白癬菌が入り込んでしまうと爪は白癬菌の貯蔵庫になってしまいます。
爪水虫は治療が難しく、治療に時間がかかります。
爪水虫も皮膚の水虫と同様に治療で白癬菌の活動を封じ込めながら、白癬菌に侵されていない健康は爪に完全に生え変わるまで続けなければなりません。
足の爪が生え変わるまでは、ほぼ1年間かかります。
かゆみなどの症状が出なくても水虫の治療を続け、水虫に悩まされない夏を迎えてやっと「水虫が治った」と安心することができるのです。
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