アトピー性皮膚炎に水虫が合併した時の治療法
アトピー性皮膚炎の人は水虫に感染しやすくなっています。そして、アトピー性皮膚炎に合併した水虫はとても治りにくいのです。アトピー性皮膚炎に水虫が合併した時の治療には様々な注意が必要です。
アトピー性皮膚炎と水虫の関係
アトピー性皮膚炎は皮膚に過剰なアレルギー反応が起こっています。アトピー性皮膚炎については、こちらの記事に詳しいことがのっているので参考にしてください。
アトピー性皮膚炎の人は感染症にかかりやすくなっています。アトピー性皮膚炎の治療のためにステロイド剤を使うので、なおの事皮膚の感染症にかかりやすくなります。
ですから、水虫にも感染しやすいのです。
アトピー性皮膚炎に水虫が合併してしまっても、なかなか鑑別が難しいのです。皮膚を見ただけでは、いつものアトピー性皮膚炎の悪化なのか水虫に感染してしまったのか判断ができないでしょう。
ただ、水虫に感染するとアトピー性皮膚炎単体の症状と比べ物にならないくらいかゆくなります。
アトピー性皮膚炎の症状があらわれていなくても、素因としてアレルギー体質を持っている人は水虫に感染しやすく、治療の効果も出にくいようです。
また近年では、大人になってから発症するアトピー性皮膚炎は、皮膚や消化管に存在しているカビに対するアレルギー症状である事が分かってきました。皮膚の表面にいる癜風菌(でんぷうきん)や消化管に存在しているカンジダがアレルギーを起こしてアトピー性皮膚炎の症状を起こしているのです。
アトピー性皮膚炎の人が水虫にかかったら
アトピー性皮膚炎の治療には、ステロイド剤が欠かせません。しかし、ステロイド剤は免疫機能を低下させてしまうため水虫も悪化させてしまいます。
アトピー性皮膚炎の人が水虫に感染していることが分かったら、ステロイド剤の使用をいったん中止し、水虫の薬である抗真菌剤を使用します。水虫が軽症であれば、塗り薬で充分効果を発揮します。
水虫の感染が皮膚の奥深くに及んでいる場合には、飲み薬で治療します。
最近分かってきた大人になってから発症するアトピー性皮膚炎の治療にも真菌剤がよく効きます。