かさかさな踵は水虫が原因!?かかと水虫の治し方!
「かかとがかさかさして、粉をふいたみたいに皮が剥ける」これは「角質増殖型足白癬」というかかと水虫です。かかと水虫は人に感染させやすい上、治療がとても難しい病気です。
かかと水虫の症状
かかと水虫になると足の裏全体が乾燥し、皮が厚くなります。足の裏のしわが深くなり、白い粉がふいたように細かく皮膚がはがれます。
皮膚がはがれるとますます角質が固くなり、かかとにひび割れができることがあります。
かかと水虫はあまり痒みはありません。しかし、踵のひび割れによって歩けなくなるくらいの痛みが生じることがあります。
かかと水虫の経過
白癬菌に感染する可能性は誰にでもあります。しかし、踵水虫の状態から発症することはありません。
かかと水虫は、白癬菌に感染し、小水疱型足白癬や趾間びらん型足白癬などの症状を毎年繰り返し発症しているうちに白癬菌が角質層の奥深くに入り込んだ状態です。
つまり、かかと水虫は水虫が慢性化した状態なのです。
何度もかゆみのある急性期の症状を繰り返すうち、皮膚は白癬菌を異物とみなさなくなります。そうなると、アレルギー反応が起こらないため、かかと水虫はかゆくないのです。
かゆくないからと言って、かかと水虫を放置していてもいいかというと、そう言うわけではありません。
かかと水虫の角質層の中には、大量の白癬菌が住んでいて、毎日ぽろぽろ落ちる粉のような皮膚片にまぎれています。かかと水虫の状態になると、周囲へ感染させる可能性がとても高くなるのです。
感染は、他の人だけに起こるのではありません。足を掻いた手など自分の身体の他の場所にも白癬菌が移り住み、手の角質増殖型白癬など、水虫の患部を体中にひろげてしまう可能性があるのです。
かかと水虫の治療
かかと水虫の治療はとても困難です。
角質層はとても厚く、バリア機能もあるので患部までしっかり薬の成分を届けることが難しいのです。
かかと水虫の最も効果的な治療法は、内服薬と塗り薬の併用です。皮膚科に行くと、内服薬を処方されます。長い人で、3~4か月内服薬の服用を続けると、かなりかかと水虫の症状は軽くなります。
そんなに長期間薬を飲むのは副作用が心配だという人や、皮膚科に行く時間のない人は、市販の塗り薬をぬって根気よく治していくことになります。
市販薬でおすすめなのは、爪水虫に効くものです。爪水虫に効果があるということは、爪ほど固い角質層に浸透し、有効成分を患部に届けてくれるということです。
ただ、数ある水虫の治療薬の中でも、爪水虫の治療に効果のあるものはなかなかありません。爪の内部に有効成分を届けることが難しいからです。
クリアネイルショットなど、爪水虫に治療効果のある市販薬も登場しているので、自分に合った薬を根気よく探してください。