水虫はアルコール消毒をしたほうが治るって本当?~正しい知識で水虫をやっつけよう!
水虫は雑菌に感染しているのでアルコールで消毒したほうが早く良く治る!そう考えて毎日せっせとアルコール消毒していませんか?頑張っているその行為があまり効果的ではないだけではなく、水虫を悪化させる可能性もあるのです。
水虫にアルコール消毒は効果なし?
アルコール消毒とは消毒用エタノールで患部を消毒することです。
水虫の原因菌は白癬菌という真菌(カビの一種)です。では、エタノールに白癬菌を殺菌する効果はあるのでしょうか?
答えは「ある」です。白癬菌にエタノールをかけると白癬菌は消滅します。
でも、患部をアルコール消毒しても、水虫はなおりません。それはなぜでしょう。
白癬菌は、皮膚の表面を覆っている固い角質層の内部に入り込んでいます。足の表面をアルコールでふき取ったところで、アルコールは角質層の内部に入り込んでくることはありません。
アルコール消毒を行っても、足の表面に新たについた白癬菌を殺菌する効果はありますが、肝心の水虫の病巣をつくっている白癬菌には届かず、水虫を治すことはできないのです。
アルコール消毒でおこる悪影響とは?
それどころか、アルコール消毒を行うことで水虫に悪影響を与えてしまう可能性があります。
アルコールで皮膚が荒れてしまい、小さな傷ができ、そこから白癬菌以外の細菌に感染してしまう可能性があるのです。
また、皮膚の表面の小さな傷からアルコールが皮膚に浸透し、炎症を起こしてしまう可能性もあります。
水虫が2次感染をおこすと、治療方法がとても複雑になります。水虫の治療はさておいて、2次感染の治療を優先しなければならなくなります。
水虫の治療には、アルコール消毒は適切な方法とは言えません。
水虫の治療はやはり、
- しっかりと泡立てた石けんで足の指までまんべんなく洗う
- 綺麗なタオルでよく拭いて乾燥させる
- 洗いたての足に体質にあった薬を丁寧に塗る
- 症状が治まっても最低3か月は薬を塗り続ける
という方法につきます。